さよなら、スナフキン/山崎マキコ

さよなら、スナフキン

さよなら、スナフキン

人との距離がうまく測れず、引きこもりがちな大瀬崎亜紀、22歳。「このままじゃダメ人間だ!」と心機一転、編集プロダクションでバイトをはじめるも、鬼シャチョーにこき使われ、本を書けと命じられる。徐々に「ここが私の居場所だ」と生きがいを見つけたように思ったのも束の間、実は自分は社長に利用されていただけ・必要とされていたわけじゃないと知り落ち込むことに。
口では厳しいことを言いながら内心では自分を案じ、守ってくれる、そんなスナフキンをずっと待っていたけれど…

★★★★ これは、旅行のあいだに読むために1冊くらい全く知らない本がほしいなーと思って、タイトルだけで選んだ本(どっかでパワスプのスナフキン剛が残ってたのかも 笑)。意外と面白かった!まあネット文章ではあるんだけど、読んでて、悪い意味じゃなくて、あるお知り合いを思い出しました(すいませ…!)。それくらいなんだかチャーミングだってことです。
社長との決裂はせつなかったなあ。ラストも、甘すぎず辛すぎず微かに希望が見えて、好み。他はどんな本を書く人なんだろうか、けっこう自己体験を描いた感がしたので、他の本が違うテイストだったらびっくり出来るんだけど。