シュミじゃないんだ/三浦しをん

読書メモ ＢＬ読書メモ

シュミじゃないんだ

シュミじゃないんだ

タイトルは、「ボーイズラブ漫画を読むことは単なる趣味じゃないんだ、私の生き様だ！」というしをんさんの主張（笑）。ウィングスで連載されていたＢＬ漫画に関するエッセイを集めたもので、毎回ＢＬにおける「リバ」「オヤジ」「任侠物」「強姦」「不倫」などなどあれやこれやについて熱く語っておられます。いろいろと感慨深かったり共感したり大笑いしたりできるってのはやっぱり同じ穴のムジナ。ご友人との腐れ特撮「超戦隊ボンサイダー」の企画会議とか、近所のカフェのゲイと噂のマスターを見に行ったり、普段検証し合ってる会話とかが面白すぎる。やるやる、そういうの！腐女子仲間って！とウケまくり、にやにやして読みました。ＢＬ好きとして許せるラインと許せないラインを検証した「禁断の惑星」の章に一番うんうん頷いたかな。
巻末にしをんさん自作の「夏の思い出」という、現代っ子高校生×定年間近なオヤジ日本史教師のＢＬ付き。渋すぎて萌えなかったけど（笑）。あとり硅子さんによる各章の合間のサイレント漫画と挿絵が非常に愛らしくて、この２人（本好きなメガネ男子×天真爛漫な活発っ子）でお話しを書いてくれたらよかったのにー！
何にせよ、読むと紹介されている漫画を読みたくなるし、腐女子仲間と語りたくなる。作中に出てきたしをんさんお勧め本、いくつかメモしておこうっと。