春抱き

春を抱いていた 10 (スーパービーボーイコミックス)

春を抱いていた 10 (スーパービーボーイコミックス)

岩城さんに横恋慕する香藤の友人・宮坂の導入部と、喉を痛めて冬蝉から外れた吉澄さん、その代役の浅野くんを巡る話。こうして書くとちゃんと話が進展していってて、岩城と香藤が迷ったり葛藤したりしながら絆を深めていったりしてるのがわかって改めてすごい。岩城さんに大事な存在ができてもちゃんと自分を抑えて岩城さんが自分で気付くの待ってるし、香藤成長してるジャン!だから、気付いてホテルに戻ってきたとたんに香藤にそっと寄りかかる岩城さんのシーンとかが生きるんだよなあ。い、いわきさんがあまえたちゃんに……!あーかっこいいわかわいいわ情はわいてるわでたいへん。最後は宮坂の暴走・レイプ未遂だったりして、春抱きだからちゃんと収まりはつくんだろうと信用してはいても気になって眠れなかったよ・笑。心臓に悪い。


春を抱いていた 11 (スーパービーボーイコミックス)

春を抱いていた 11 (スーパービーボーイコミックス)

巻頭の一話「ハザード・マップ」が好きすぎる。現実と冬蝉の映画世界の心情リンクがわかりやすいし(初めからこういう展開を考えて筋つくったのかなあ?あとからシンクロさしたのか?)、役者根性見れるし、岩城さんがちゃんと意を決して香藤に話したのもポイント高し。もう横恋慕キャラの脅迫で自己犠牲しちゃう罠にはまる話は読み飽きたwその点男前だった。

「俺も一度は黙っててくれるならっ…て思った。でも…そんなその場しのぎがいい結果に繋がるとは思えなくて…」
「俺は…宮坂に裏切られただけでなく…岩城さんにも裏切られる所だったんだ」「いや…抱かれるつもりだっただけでも十分裏切りだ」
「〜〜〜〜〜〜〜…!! 誰が好き好んでっ… おまえに迷惑かける訳にはいかないと思わなければ誰がっ…!!」
ダメだっ…! 今泣いたら泣き落としになる
「俺のために宮坂とセックスされる方がよっぽど迷惑だよ」
(中略)
「何か弱みを握られたら…どんなに勇気が必要でも一番知られたくない人に自分から話す事だよ。根元的にそれ以外解決法はないから」

そうなんだけど、それがなかなかできないんだってば!
この巻はわりと岩城さんが攻めな印象。極めつけは香藤の友人で岩城に横恋慕な宮坂くんたちの目の前で、二人の絆を見せつけるためにセックスしちゃいます。ええええやりすぎ?!それいったいどういう脈略?!と思ったけど、二人は元AV男優なわけで、人前でするのとかわりとアリなわけで、だからうんこれでいいんだ!と無理やり納得する自分がいました。
次の試練は鬼畜映画監督のもよう。こういう系統のネタ弱いんですよ、ほんきで読むのがこわい!
どうでもいいけど、春抱きのエチシーンはBLにしては出る汁の量が常識的でいいと思います(他は何もかも常識的じゃありませんが)。って何言ってんだ私はw