「300」(スリーハンドレッド)

  
http://www.gyao.jp/cinema/300/
★★★☆ んー。もっと戦闘ばっかかと思ったら意外と筋があって、だけど筋があるものとしては粗が目立つ。映像と音楽はすんげくかっこいいです。モデルは、テルモピュライの戦い - Wikipedia。出だしの、赤子や子ども時代の厳しい選別や訓練、暴力でちょっと引き。ラストの、大オチでなるほどー、と納得する。捨て身の戦いが、こういうふうに歴史に役立つんだと、そして実際こういうふうに流れの一端となった命がたくさんあったんだろうことを、想像させられて最後の終わり方はなるほどーとなった。でもやっぱ、指輪物語の「死だ!死だ!」の突撃のが泣けたなー。

  • ペルシアの王クセルクセスもなかなか強烈でした。地上に降りてきてレオニダスの横に立ったときに「でかっ」となってその体格差にキュンとする。声も野太く加工されていて、不気味さが出てたなあ。「私は寛大だ。おまえに何でも与えてやろう。おまえがすることはひとつ、私に跪け」(うろ覚えですが)ってセリフも決まっていた。
  • ペルシアの大群を前にしても恐れることなく「おれは百戦錬磨だがまだ叶えていないことがある。名誉の戦死だ。これだけいれば、それを叶えてくれる相手に会えるかな」と不敵な笑みを浮かべる猛者と、隊長の黒髪の息子との友情描写もあったりして一瞬オイシイです。ほんと一瞬ね。だってすぐに***して打ち砕かれるんだもん。しかもそこに、友情のあと処理は特になくって、父である隊長が吼える方に向いちゃうから。
  • スパルタを裏切った奇形の同胞の心情の行く末とか、息子を失った隊長の描写とか、いくらでも膨らませそうなのに少し物足りない。でもまあ、アクションがメインですから。
  • あとは戦場に向かうより前、宣託者として選ばれた村一番の美しい娘さんがトランス状態で踊るとこもたいそう幻想的でよかった。乳首超ぴんくでしたよ!(なんつー感想)

次は、「きさらぎ」と「まいこはあああん」を観たいでっす。