HERO@六本木TOHOシネマズ


観てきました!ストリングスの舞台挨拶のあったスクリーンだったよー。ふつーに、お、おもしろかった…!良かったようと嬉し泣き。ちなみに私は木村さんのドラマでは「ギフト」と「HERO」が好きな子です。次点「GOOD LUCK」。

沖縄、北海道、山口を経て東京地検城西支部に再び戻った久利生は、ある傷害致死事件の裁判を任されるが、容疑者が初公判で犯行を全面的に否認し、無罪を主張したため思わぬ事態を迎える。どよめく法廷で久利生に対峙する男…それは刑事事件無罪獲得数日本一の弁護士・蒲生だった。実はこの事件の裏には、ある大物政治家・花岡練三郎がおり、裁判の結果が政界を揺るがす贈収賄事件の発覚に繋がっていたのだ。久利生と城西支部の面々は窮地に追い詰められながらも、事件の鍵を握る証拠が韓国・釜山にあることを突き詰め、韓国のエリート検事カン・ミンウに捜査協力を要請するのだが…。

以下ネタバレ。



  • 何よりも脚本がしっかりしてた。久利生の魅力、彼がヒーローたるゆえん、雨宮とのテンポいい掛け合い、城西支部の面々との関係、ライバルたちとの交流、を余すところなく一通りちゃんと描いてた。漫画的ではあるものの、目的がはっきりしてて、各事件のリンクっぷりも見事。本命の花岡衆議院議員に迫る手法もひねってあって実にこのドラマらしかった。そりゃそうなんだよ、特捜部が相手にしてる大物政治家の裁判を直接久利生が担当することなんてないんだから、こういう搦め手で攻めるしかないんだよ。しかも事件の大きさに目をくらまされず、そこを目的にしなかったとこにまた久利生の良さが現れていてよかった。「巨悪を倒したいと思わないのか!」「巨悪だよ!人がひとり殺されてるんだ!」はベタながらも痺れたなー。
  • 久利生がさりげなくてかっこいいわかわいいわ。あのさいごのパーカーの後姿の肩の丸みまでいとおしくなってくるほど。彼はどこまでも弱いもの・小さいものの味方で、ほんとにこういうヒーローがこの世知辛い現実にも居てくれたらなあって思うの。そしてヒーローは、他のみんなに支えられている。ちょっとまわりからの「すきすきくりゅうくん」描写がしつこい部分もそりゃあったんだけど(笑)。法廷のシーンではまさかと思ったのに涙が零れたよ。よくできてるよ。その後の、「静かになりました」「静かになりましたね」のトーンもいたって真面目でいい。日本の裁判の希望の面を見た思い。「それでもボクはやってないhttp://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20070121#1169374840)」とは真逆だなあ、そこがヒーロー漫画的だなあ、と実感として思うのはかなしいことですが。だからこそたまにはこういうのを観てスカッとしたっていいじゃない。
  • 初めにぶはっとキたのは、デパートの香水売り場で鼻をふんふん鳴らして注目されちゃった久利生のシーン。いい間!まぬけでかわゆい。
  • 次は、自動車工場で工場のひとの嘘がバレるシーンね。あの間!おもしろかったあ。そのあとの追っかけっこもヨシです。
  • 好きな小道具は、雨宮のハングルノートかな。あれで雨宮→久利生への真摯な気持ちが伝わるってのはうまい。ああいう言葉を使う場面がありえると想定できるからそこまでいやらしさ・あざとさもないし。そしてその後雨宮がさらわれて、必死におっかける久利生もよかったし、助かって雨宮の肩を「大丈夫、大丈夫だって」とポンポンしてやるとこも、くっそー!やっぱかっこいいんだよ!って感じで。木村さんのいい部分が久利生に融合していて、いい役だなあと。
  • 何かで誰だかが(あやふやすぐる)「見所は久利生と雨宮のちゅー」と言ったらしいですが、ぜんぜんそんなとこじゃありませんっ
  • キムさん萌え!いびょんほんよかずっと萌えでした。うひひ。(韓国で捜査手伝ってくれたひとね)
  • そして、ガモウと鍋島のおじさま二人にももちろん萌えです。検事時代にいったいふたりになにが…?!(笑)
  • 韓国で車探したりだとか、携帯撮ったひと835人探したりだとか(不可能デショ・笑)、地道な捜査乙です!

次は「えヴぁ序」と、「クローズド・ノート」か「クローズZERO」を観たいなー。

HERO DVD-BOX リニューアルパッケージ版

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