ヨーロッパ企画「火星の倉庫」@シアターサンモール(新宿)

 
http://www.europe-kikaku.com/projects/e25/main.htm
ある港の倉庫を舞台に、3人のおばかな労働者や、裏切った仲間をコンクリ詰めにして沈めようとするマフィアたちがてんやわんやする群像劇。なんにも考えず笑えて面白かったー!
ちょっとネタバレあるのでご注意を!


●労働者3ばかパート: 3人のやり取りに和む。ボケとツッコミのテンポもしっくりくるし。女の子にモテるために決死になる姿を面白可笑しく描けるのは鉄板ですねー。
●マフィアパート: こちらもボスとチンピラの仲良しぶりに和む。落とし屋ビリーが出てきたあたりからどんどん面白くなってって。ドラム缶男(永野宗則)の悲壮感のなさが好き。阿呆だ…v
●エイリアンパート: 後半、上記二組が混ざり合って出会うとこではちょっとしたカタルシスを感じれて笑った。やっと見つけた!みたいな。マフィアのボスが3馬鹿に「これは何だ!言ってみろ」とフって、順々に「考える人です」「ロダンです」「ロダンの考える人です」といちいちボケるのにいちいちテンポよくツッコんで繋げる部分とか最高に好きだ。そのうえに更に新たな面倒が起こってくるあたりは最高に楽しかったなー。盛り上がり具合と、客のポカーン具合が凄かったので、ああいう飛び道具もたまにはいいと思。
上演後に、キャスト・作家によるトークが付いてたんでそれも観れてお得だった。作家・演出家の上田誠さん初見。すげえ作家っぽい人でした。あと同志社っぽい。芝居の裏話、キャラの振り分け、タイトルの決め方なんかの話が聞けて興味深かった。途中でドラム缶男を演じた永野さんも出てきたし。それにしてもこの劇団はシャイボーイwが多い印象。だからこそいい味を出すのかな〜。また近くでやってたら観に行こー。

作・演出:上田誠
出演:石田剛太、酒井善史、諏訪雅、角田貴志、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、西村直子、本多力松田暢子、山脇唯