セカンド・セレナーデ/木原音瀬

セカンド・セレナーデ full complete version (ビーボーイノベルズ)

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面白かった。2組のカプルが出てくるんですが、どっちも片一方(もしくは両方?)の性格が悪くていい(笑)。好きな女子を手に入れるために嘘告白をする優等生・明智 × 背が低く変な顔だけど生徒に人気のあるマトモな先生・砂原。砂原はちゃんと大人でいい先生なんですが、なんで明智なんかに惚れちゃったんだろ。明智なんてもう、思春期真っ盛りで行動が意味不明ですよ!好きな女子が砂原先生のこと好きだからって受け入れられないように、自分が先生に告白して彼女をフらないと死にますよ、と言ってみたり。実際手首切ってみたり。女子が自分に振り向いたら付き合ってた先生をフって、だけど忘れられなくて押しかけたり。なんだこいつ!(笑)そういう過剰に熱心・一生懸命なとこがよかったんだろか……。でも楽しく読めたのです。 もう一組は、口も性格も悪い皮肉屋の嫌なリーマン・橋本 × 明智の親友で砂原先生に惚れてたけど失恋した掛川。こっちも不思議な過程を辿ってくっついたなー、嫌な奴でも好きになっちゃえば関係ないんだー。このへんはそこらのBLみたいに、意地悪するけど実は相手のこと好きだから、なんつーわかりやすいフラグでもないので木原さんらしい。ふつーのBLとは違うなあと思う。お約束も好きだけど、こういうやけに人間の悪い部分(とも言いきれない)を抉って書いてあるのも好き。そばにいたらやだけど読むぶんにはおもろいし。最後のほうで、橋本と掛川が二人してマネージャーに言いたい放題なのには笑った。おまえらwそこまでいけば立派だよw