アムリタ(下)/吉本ばなな ★★★★★

アムリタ〈下〉 (新潮文庫)

アムリタ〈下〉 (新潮文庫)

再読2。朔美がサイパンから帰ってきて、バイト先が閉店、記憶が戻り、弟は私立の児童館に転入し、純子さんが家出、きしめんとメスマっていう新しい友人ができ、分析されて熱を出し、竜一郎が部屋を借りる。まで。朔美の記憶が戻るあたりの描写がぞくっときた。ここを狙ってきてた物語なんだなーと。下巻に入っても衰えない、描きたいことが減速しない感じがすてき。これぞ言葉では伝えにくいことを文章にする能力。最後までふむふむ読めた。寝る前にぼうっとしつつ1,2章ずつ読むのに最適。また数年後に再読しよう。