吸血鬼ハンターD/菊池秀行 ★★★

吸血鬼の古典ものといったらこれなのかなーというわけで。うううん!流れるような展開、かっこいい。ラストは定石の少年が立つエンド。ダンピール(どうやら吸血鬼の神祖と人間の子のドラキュラ?)ゆえに貴族の仲間にも入らず人間からも恐れられ……Dがさすがに気になるー。麗銀星がなぜか兵部京介で脳内変換されて出てきた。

遥か未来、人類は自らを「貴族」と称する吸血鬼に隷属させられていた。種族的な退廃と衰退をみせるもののなお人類への重大な脅威である貴族を専門に狩る「ハンター」がいた。黒衣に身を包み、旅人帽(トラベラーズハット)を被り、背中に長い刀を背負い、青いペンダントをさげた美貌の青年"D"は、左手に妖力を持ち人語を喋る人面疽を従えた凄腕の吸血鬼ハンターであり、「貴族」と人間の間に生まれた「ダンピール」でもあった。

吸血鬼ハンター“D” (朝日文庫 き 18-1 ソノラマセレクション 吸血鬼ハンター 1)