感染列島


よく出来てました。お話として面白かった。それにウィルス感染、新型インフルエンザも含め現実にいつ起こってもおかしくないんですよね。救急救命病院が舞台なので、基本的に登場人物は人の命を救おうとがんばってる人たちなわけで、そこも見ていてストレスがなかった。初めは松岡(妻夫木くん28歳)と小林栄子(壇れいさん37歳)が元恋人って無理あるんじゃ…;と思ったけど、学生と教授助手での出会いだったし、壇さんの役がWHOから派遣されてくる上の立場なので、その部分での説得力を重視したってことでしょうか。以下ネタバレ。




最後の言葉、「(感染防止マスクを)外したら、ゆるさないんだから」が彼女の性格と主人公との関係性を表していてよかった。言い方に加えて、声が鈴のようで可愛いんですよね。それだけでも壇れいさん起用の意味があったかも。献身的に誰かに尽くすことで結局は自分も救われている、というテーマに私は弱いので、終盤は苦しかったです。とにかくたくさん人が死ぬ映画。日本の人口のうち3分の1が感染し、都市機能は麻痺し、10分の1は死に至る。そうなると確率的に生き残れる気がしないな、とか思いつつ。
脚本・監督だれなんだろ?と思って調べたら、京大哲学科→ピンク映画→今回の、という来歴の人で変わってた。