ネコソギラジカル(中)─赤き制裁VS.橙なる種/西尾維新 ★★★

一人死に、二人死に、甚大な被害を受けながらもいーたんはなんとか生還。次の手に打って出る…が狐面の男は予想外の方向へ事態を進める。十三階段の一人が玖渚友について知らせを持ってきた、ところまで。なんだかんだ言いつついーたんは前向きになったなあ。自分から策を成そうと仕掛けてるし。それをかわす狐さんのやり方には脱力。ちょ、そんな決着かよ!と肩透かしを食らったー。しかし一生懸命本気で取り組んだところでいーたんの運命はこんな感じ(本腰を入れたところでスカされるお気の毒)かもしんないなあと妙に納得。登場人物が死んでしまう描写が、凄惨だったりスローモーションだったりあっさりだったり、色んなパターンで変えてあってうまい。終り方から見るとこのまま別方向に転がっていくのだろうか。人識と出夢の関係がぼかされてるのは伏線なんだろうか?
上巻を夜8時から読み始めて4時間くらいかかっちゃって、夜中から中巻を読み始めて更に午前4時。8時間ぶっ続けで読ませるパワーのある本は楽しいです。目ぇ痛いけど。