不倫と南米/よしもとばなな ★★☆

 

再読。一作目の「電話」は、南米に旅行している主人公のホテルに、不倫相手の奥さんから「宮本(不倫相手の名前)は今朝死にました。お世話になりました」と電話が入る…というそれだけのお話なんですけど。なぜかその一篇だけが妙ーに記憶に残って、逆を返せば他の短編はほとんど残らないという私にとっては不思議な本。気になってまた読んでしまった。アルゼンチンと不倫や夫婦やらを絡めた短編集。