K2 第3週〜第4週

お世話になってる方ともようやくお会いできて、念願叶った楽しい観劇でした(*´v`*)ありがとうございましたー。


あんなに剥き出して今までよく芸能界やってこれたな、というのは堤さんからのお言葉でしたが。台詞も動きも飛ばしてしまうほど役にのめり込んで本気で愚図って本気で泣くテイラーを見て、そうだよなあ恐ろしいよなあと改めて思ったわけです。理性的で、演技を計算と組み立てによって成り立たせてる役者さんなら尚更そう感じると思うんだけど、普通、怖いですよね、そこまで自分の感情を役に重ねて高ぶらせたら、他の何もかもがぶっ飛ぶリスクがあるんだから。できそうでできない。でもそれを恐れずに、他のやり方を知らずに、飛び込んでいく剛の勇気と男気。無謀さ。万全の冷静さで支えてくれる堤さんも、何か触発されてたりするのかもしれない。「役を生きる」と「舞台を成立させる」のバランスが完璧に整った、そんな神がかった日が時に舞い降りるのがまさに奇跡。だから舞台って、生っていいですね!
「死のクレバス」を読んだ影響か、クライマックスでの剛の表現が変化したせいなのか、あそこで「やだ。俺も下りない!」と言えるテイラーのつよさの方も感じるようになりました。だってさ、直前で宙吊りになってからくも助かったばかりなんだし、人間なら誰だって「生きたい」と思うよね。特に自分ひとりなら助かる道があるんだから。生への執着が強まってるはずのあの場面で、それでもテイラーは「おまえと一緒に死ぬ」と表明するわけで…なんという愛の告白!もちろん、表裏一体で「ハロルドが死んじゃうなら自分ひとりじゃ頑張れない」という弱さもかかえてるわけですが。ほんとに深いなー、この物語。