フォー・ディア・ライフ/柴田よしき ★★☆

眠らない街・新宿――。眠れない探偵は走る。元マル暴、現私立探偵兼保育園園長。タフで優しい極上探偵物語。新宿2丁目で無許可だが最高にあったかい保育園を営む男・花咲慎一郎、通称ハナちゃん。慢性的に資金不足な園のため金になるヤバイ仕事も引き受ける探偵業も兼ねている。ガキを助け、家出娘を探すうちに巻きこまれた事件の真相は、あまりにも切なかった……。

というわけで、次は練が脇役で出ているらしい花咲シリーズに突入です。読みやすかったんだけど、やくざな探偵稼業と子ども達に関する業務との兼ね合いがいまいちうまくいってないような…。2つの事件も何だか都合よく繋がっちゃったですし。あと、作者さんてたぶん三浦しをんさんと同じ属性だよね…?
練の出番は二ヶ所で、韮崎の愛人奈美先生んとこで出会い、保育園の入ってるビルの債権者としてイースト興業が出張ってきます。このシリーズだとちょっと優しげになるのかな(あれでもw)。イースト興業を再三目にしたので、現実でイースト興業を見かけたら練の会社だなーって思ってしまいそうですよ。
タイトルの「フォー・ディア・ライフ」は「懸命な」という意味らしいです。中表紙にわざわざ書いてあった。