大奥 6巻/よしながふみ

あれ?わたし5巻を読んでない気がするです。
綱吉編の完結と、家宣編です。綱吉編のラストスパートは盛り上げがさすがでした。右衛門佐の「生きるという事は 女と男という事は!ただ女の腹に種を付け 子孫を残し家の血を繋いでいく事ではありますまい!」ってのは女性に響く言葉なんだろうなあと。
心優しい倹約将軍家宣と、勝気で家宣命間部詮房、母親と肉体関係にあった美男子勝田左京はみんないい人で。他の編を読んでるとひどいなーと思ってたそれぞれの思惑も、その側に立ってみると必死で愛おしいものに思えてくるというのが多重構造の成せる技ですね。十二歳の吉宗も出てきたりして、最後にはきっと当初の吉宗編に帰結していく…のかな。
アマゾンのレビューも好評価が多くて、基本的にこのあたりの歴史が頭に入ってる人にはすんっごく面白いんだろうと思います…。私は、誰がのちにどの名前になるかも、その人がどんなことをしたかもピンとこないので勿体ない…。