Sound Historie Produced by SOUND THEATRE「The ONE (ジ・ワン)」@東京グローブ座


http://theone.soundtheatre.jp/

作・脚本・演出:藤沢文翁音楽監督土屋雄作
朗読:藤岡正明沢城みゆき平田広明、出演・剣技:市瀬秀和
演奏:土屋雄作tama・美鵬直三朗

明治9年、刀を持つことが禁止されようとしていた。それは、この地上からサムライが消えてなくなろうとしている時代。北海道は函館五稜郭で不穏な噂が流れる。
新撰組ノ亡霊ガ現レ 政府官僚ヲ切リ捨テル」
事態を重くみた明治政府は一人の男に探索を命じる。その男は新撰組最後の生き残り、斉藤一である。斉藤に下された命令は、過去の亡霊を切り捨てることだった。

新選組斎藤一と聞いて行ってまいりました。前回関ヶ原を見てしまっているだけに、明治維新のあと残された警察の犬ただ一人の心情に焦点をあてた本作は小編という印象。それはそれで、最後に舞い散る桜がきれいでよかったのだけど、ちょっと題材が少なくてくどい部分もあったり、苦労した感じがしました。朗読出演者はそれぞれ二役も三役も兼ねているのでたいへん!かつ、維新後の明治時代と、幕末が、フラッシュライト一閃でめまぐるしく変わる、その頻度が激しすぎてちょっと散漫になっていた気がする。ASAYANで昔オーディションに出てきた(男子ボーカリストオーディションの4人のうちの一人。残り3人はケミストリーと、エグザイルのアツシだよ)のを見てたから、ちゃーんと音楽も続けて演劇にも進出してきてたんだなあって感心した。声優二人に挟まれ、朴訥な感じの斉藤にちょうどよくはまっていたのでよかった。役へのキャラのつけ方はそりゃ声優さんほどではなかったけど、最後、土方を斬るとこの叫びとかグッドでした。公演後にトークショーと市瀬さんの誕生日お祝いをした回に行ったんだけど、「The ONE」というタイトルは斎藤「一」だから、という説明を聞いてなるほどーと思ったw気付かなかったぜwもちろん、新選組の中では主役級・S級ではない斎藤も一人の主役なんだ、という意味も込められていて、そういうお話は好きです。ちょっと期待しすぎたかもしんないなー、前回の叢雲(http://d.hatena.ne.jp/noraneko244/20120212#1329058448)が私の中で最高峰すぎて。

サウンドシアターは次作も決まってますね。い、石田さん…!! http://marsred.soundtheatre.jp/