6/1 KODAIRA祭 講演会「中村悠一氏トークショー」@一橋大学西キャンパス兼松講堂

またも学祭に行って参りました。6/1、10:20〜11:50。基本質問を押さえたフリートーク→放送サークルの学生さんに演技指導→応募時に書いた客からの質問に回答コーナー→プレゼントコーナー。なぜかあにぷれの女性が司会してくれて、すっごいスムーズ。長時間ひとりでどーするんだろ、と思ったのでよかったわー。

以下レポ。



<OP>

  • ステージが暗いの気づいて言ってくれてほんとよかった!完全に顔まっくらだったものw中村さんそゆとこ冷静でちゃんと見てるな〜と思う。
  • 登場時テーブルに大量のおしぼり。なか「こんなに使いませんよ?」 アニプレ「顔拭いていいですよ」 なか「人と話してるのにこーやって?おかしいでしょうよ」質問抽選箱の中にぽいw→最後プレゼントんときおしぼり3つ引いて「誰ですかこんなの入れたの!」ゆうてるのかわゆかた・・・フリとオチ


<演技指導>

  • 演技指導クレバーでよかった。とにかく、時間場所位置関係動作相手の演技を受ける、みたいなことを意識してやってんのね。流れ星発見する一つ前のセリフから空を見上げてるはずだから、の部分はなるほどな〜と思た。じゃなきゃ発見できない、急に見上げて見つけたら不自然。実演用に用意された台本が横書き・セリフのみのものだったらしくて、本当の台本は縦書きであって、横書きだと日本語は全部が読みにくい、だからハードルが高いけど、みたいなこと言ってた。ト書きがないのも、イコール「指示がない…」ではなく、「好きに演っていいってことだな」ととらえたほうが絶対いい芝居ができますから、って言ってたのも、なんか昔の中村さんは文句言いなイメージ(ごめんw勝手にw)だったけど、大人になったなー(しつれいw)と思った。
  • 演じる前に「マイクの位置合わせた方がいいですよ」って既に指導してて、「でもスタジオでは絶対演者はマイク触っちゃいけないんです。ミキサーさんしか触れない。それを破って自分でなおしちゃうのは若本さんくらいですw」って言ってたな。んで、女子の方のマイクスタンドがなかなか調節できなくて、こっちがはらはらしたわw男子が先にスムーズに調節終わってたから、焦る女子が助けを求めてるのに、そこは一緒にやる男子かもしくはイベントスタッフがさっと出てきて対応せな!!と無駄なとこが気になるwしたら、中村さんが渋々テーブルから前に出てきて調節を試してくれて、同じくやきもきしていたであろう客席から「ひゅーう」みたいなん言われてたwってかこの話どーでもいいね。
  • 発声が指導されるレベルに達してない男子はとりあえず置いといて、鼻っ柱つよそうな女子に指導してたのがある意味やさしかった。見本見せてほしかたよな〜あの恥ずかしい恋愛脚本で。掛け合いが終わった瞬間、中村さんの第一声「リア充の話ですかこのやろう(`・0・´)」的なあれだったしw 演技指導、男子には声がこもってるからそゆときはもっとゆっくり喋るといいかもって言ってて。それと、星を見にいって告白し合って両思いになる、て筋書きのホンだったから、意外と距離感については男子の近さを支持して、女子の溌剌明るい感じは「昼」で「友達」の距離だと指摘していた。そのあとですかさず、女子に「しょーがないよね、そんな仲良くないもんねっ」とギャグっぽくフォローしてたのもうまいし面白かった。男子の読みはなよっとしてて声もこもってて、会場から笑いが出ててかわいそうだったんだけど、表面上の上手い下手ばかりに目がいかないプロの演技の見方がすっごく興味深かった。
  • もう一人、今度はナレーションをやった別の女子。なかなかスムーズな読み。中村さんは「僕は逆にこういう会場アナウンスはやったことないんで、こういう場の案内としては問題ないんじゃないでしょうか。前もってチェックした時に僕がこの段落でいったん区切るとか、ここを際立たせるとか組んだところはだいたいできてましたし。よかったと思います」「テレビのナレーションなら、もう少しテンションをあげてするかな、聞いてる人にアピールしなきゃいけないわけだから」みたいなことを言ってたかな。

<質問色々まぜこぜ>

  • はーい!て声に出して返事していらぬを主張をしてしまった3人目の質問者を「(´_ゝ`)ハーン 返事しちゃったか〜。なんでしたんだろうね?そこまでしていいとはゆるしてない」と詰める中村さんwww あと、プレゼントコーナーで当たった人にどうやって渡すのか(ステージに客をあげて渡すのか、客席に降りていって渡すのか、あとでスタッフが渡すのか)どーすんだっ、て裏方振り向いて聞いたあと、客をステージに呼んで渡す、だったので「○○子、来いよ」的なこと言っててわろた。次に当たった人にも、アニプレ「次の当選は…●●さんです!」 なか「来いよ!」www
  • 一番苦労した役は?
    • イクト。全部ウィスパーでって指示してくる音響監督がウィスパーボイス(どうやら明田川進さん?)。オーディションときからその指導だったので、帰りにマネージャーと「これ落ちたな、もういいや」って言ってたけど、後日「何日何時しゅごきゃらシャープ1でーす」て事務所に言われて「おれ受かってたの?!」ってなったらしい。ウィスパーだと距離感が出せないし、声張って叫ぶとこが中途半端になるので難しかったとのこと。
  • 印象に残ってる役
    • 全部。嘘と思われるかもだけど、それぞれその役は自分だけにきた、自分だけがやる役だから。話しながらテーブルに「の」の字書いてて、くそ(う)かわ(いい)!!!!
  • やってみたい役
    • 自然な演技ができる役、戦わないし襲ってこない、日常を描いたアニメならやってみたい。アニメはどうしてもオーバーアクションでやるものだけど、「ぼく自転車に乗って電柱にぶつかったことありますけど、うわあー?!!(アニメ声)って叫んだことないですもん。『い…っ、いてて』くらいじゃないですか」とか地味に実演してるその様子がかわいい。
  • いつから声優を目指したか
    • 中学生のころ。選択肢としては、「格闘家」「声優」「ゲームをつくる人」。消去法で、まず格闘家は身長が180は欲しい(冒頭で中村さんは175と紹介されていた。明らかなうぃきぺてぃあ文言によってwおいw)、欲を言えば190ぐらいほしい。よって、なっても痛い目見るだけだな、ということでやめる。次、ゲームをつくる人。ファミ通とかの雑誌の募集要項を見ていると「大卒」とあって、大学行くのめんどくさかったからやめる。「だって、なりたいものの技術を学べるわけでもないのに、単に大学4年も行かなきゃいけないなんて、無理」とのこと。真になりたいものがあるシビアな人(手に職系の人もか)こういう考えなのだなーと尊敬する。で、一番なるのに資格のいらなさそうな声優にしたと。でも実際なったら大変で、前も言ってたけど中村さんは、専門学校を卒業して事務所に入ったら仕事が「はい、これやっといて」て感じで与えられる、一種サラリーマン的なものと思ってたみたい。そりゃ「声優なんてなるもんじゃないですよ」「真っ暗、暗闇ですよこの業界はw」と愚痴るわけだわw
  • 歌やそのほかアーティスト活動についてのお考えをお聞かせください(ものすごい遠回しな表現で気を遣った質問の文面だったw)
    • 目標としてるところが人それぞれ違うだけ。今の人はみずきさんとかの活動を見て声優志望の人もいて、それは自然なこと。声優の地位があがってきたのはいいこと。アーティスト活動については、否定的でもないし肯定的でもない。浪川さんみたいに監督とか自分からどんどんいろんなことする人もいる。会場浪川さんの名前に笑い。なか「ん?なみかわさんは笑えますかw」。中村さん自身はアニメで喋る人になりたくて選んだ職だから、芝居で喋れればよくて、主役がいいとかそーいうんでもないとのこと。
  • 最近見て役者として刺激を受けた作品
    • シュガーラッシュ。山ちゃんがすごいのは当然で、すごい、って思うだけ。アフレコ現場にいないので、一発目の演技プランでOKになったものなのか、リテイク重ねた末なのかわからないから言えないですけど、ヒロインの諸星すみれさんの演技がよかった。ちょっとしたところに小技を入れてる。モーグリの声も評判よかった。ひまわり所属の中学生だって知って、宮野くんに「あんなん出てきたらおれもう声優やってらんね」て言ったら、宮野「すみれちゃんはすごいんだよ…」って返ってきたと。
  • この仕事を選んでの、プラスとマイナス
    • プラスは、好きな楽しい仕事をできてること。同級生になんでその会社にしたの?ってきいたら、なんとなく、って答えが多くて、だからみんな家庭のために趣味のために仕事をしてるんであって、それは当然あることで、仕事だけが目標の1位じゃない。
    • 一番初めて聞いたな!な話だったのは、「この仕事をしてのプラスとマイナス」のマイナスの回答。「母親があんま仕事をしてないときの自分のことをひた隠しにしてたこと」。お母さん、人に聞かれても、息子は東京へ行った、何してるかは知らない、と言い張ってたらしいw なか「おれ行方不明みたいになってんじゃん」 あにぷれの女性「じゃあ今はご自慢されてるでしょうね」 なか「(へへっ、まあな)」というリアクションw 急に知り合いが増えるとかで、実家に「うちの身内が声優になりたいらしいから、道をつけてやってくれ」て親戚?から話があって、なかむら母「もう教えちゃったから電話いくと思うから〜」 なか「うぉいっ!」(←どーでもいいけど、ここのツッコミ具合(再現V)100てんやった) なか「道っていわれてもねえもの・・」とぼやいてた。実際に電話がきたのか、そのときはどう対応したのか、そこんとこツッコんで聞いて!と思ったけど叶わず。実家方面の話ひさびさに聞いたからほほーうと思った(マイナス面だけどw)


<ED>

  • 「実は台本持ってきたんですよ」と青い表紙を見せてくれる。学祭に毎回使用済みアニメ台本持ってくるのは、自分が客側なら好きな声優さんの台本見たい、て思うからなのかなって想像したらかわいい。そして実際どんな書き込みしてんのかもっと見てみたい。本日の持参台本はまくろすえふ♯8。棚の一番左から取ってきたから♯1かと思うのにいかに適当にしまってるかわかりますね、てゆうてた。書き込みは、後ろでアルトがカクカクしてるシーンがあって、アドリブで入れなきゃなんなかたセリフを書いてあったらしい。だけどルカはバジュラがうんぬん、みたいな(前話でルカがバジュラに襲われてるから)。「当時の自分たいへんだなって」と昔をなつかしむ中村さん。台本の最終ページに、買うべきもの、てリストが書いてあって、「座椅子、●●●、空気清浄機」って言ってたんだけど、まんなかのなんだったか忘れた…!「このころ引っ越ししたんだと思います」ゆうてた。

あとどこかで、新しい仕事のオファーのときにたぶん原作者さんとかが他のアニメを見てこの声自分の作品のキャラにぴったりだ!と思って指名がくるわけで、だから「あのアニメのあの役が好きでー」って言われて、ああたぶんああいう声でやってほしいんだろうなーってわかるんだけど中村さんはあえて「ぜったい違うので出してやろ(`・ω・´)」って思うらしいw役者魂、役者の微妙な機微だなあと思って面白かった。悪気なくそういうこと注文する人も多そうだし。演じる側からしたら、でも別人でしょ、て思うんだろうなって。あと似たような微妙な褒め言葉?で「●●さん(他の声優さん)に声似てますね!」ってのがあると思う。俳優さんなんて唯一無二な存在になりたいだろうに、他で言うのはいいけど本人に言っちゃうのはどうかなーって気がする。

全体的に、職業:声優ななかむらゆういちの真面目でちゃんと考えてる大人な面がいっぱい聞けていいトークショーだった!!あのテンションのトーク、聞きやすくてやっぱすきだなあ。あと会場の国立の駅が緑いっぱいお店いっぱいでいいところだった。